◎◎◎ 湧水の水質調査 ◎◎◎

2008年11月15日
あま井(宮古島)




宮古島は、北緯24度から25度、東経125度から126度、
沖縄県の中でも隆起珊瑚礁の琉球石灰岩で島全体が成り立っているのは、この島だけです。
この島の地下水である湧水調査を行いました。

2008年11月15日の宮古島の天気は、
 高気圧の範囲内で晴れ 最高気温 29℃ 最低気温 24℃
 日出 6:55 日入 17:52 月出 19:41 月入 8:57
 海上風の強さ7m 波の高さ2.5mのち2m 東の風のち南東の風
その中を、子供4人大人4人で出かけました。

宮古島には、川がありません。山もありません。水の調査は、地下水である湧水となります。
友利(ともり)のあま井(ガー)に着くと、
まずみんなで今から水質検査のために中へ入らせていただくことを
水の神さまにお願いしました。
穴の底に、琉球石灰岩を時間をかけて通って湧き出てきた水(自然洞穴泉)があります。
世界中どこでも水は神聖である様に、ここ宮古島でも水は命。
特に、地下の湧水に頼って命がけで生きぬいてきた島ですので、水への感謝や祈りは深いものがあります。

友利のあま井は太平洋に面した島の南側に位置し、ほんの60年ほど前まで生活水として人々に使われていました。
どのようにして水を地上にあげたかというと、ウリガー(降り井)の水汲みです。
水汲みは、ほとんどが女性と子供達の仕事であったそうです。
現場を目の前にすると、特にこの井は穴も大きく深く、そして底は真っ暗です。
ここを水汲みに降りたのかと考えてしまいました。勇気が必要だったのでしょうか…

懐中電灯を手にゆっくり降りてゆくと、天然の琉球石灰岩の穴はひんやりしてきました。
底に近づくと真っ暗です。水は静かに底を潤し、たたずんでいると表現したくなる様子でした。
水質調査用として水を2Lのペットボトルに半分近くいただき、地上へ向いました。
急な角度で、人々が踏みしめて角の丸くなった石段を登ります。
今日は快晴なのに濡れている箇所もあり、滑ります。
水汲みをするということは、ここを登ったのか…
毎日せよといわれたら、体力も気力も、途中休みの場所などの知恵も必要です。
やはり、ひと昔前の宮古島の水汲みはいろいろ学びを与えてくださいます。

さて、汲んで来た水の温度は始め25度、時間がたつと気温でやや温められ27度。
調査キットは、井戸水用を使用。
子供達それぞれに、一つの項目を代表して調査してもらいました。
まずプラカップに地下水を入れ、試薬のポリチューブにうまく水を入れることの出来る子は自分で入れ、
出来ない子は大人が替わりに作業しました。

一人が調査を終わるまでみんなで見守り、反応、記録写真、ゴミ処理、タイムストップ係、お話し係まで、
大人も協力しながら調査を続けました。
最後に、調査で使った井の水をみんなの手で植物と地面にまき、無事終了。

それから近くのインギャーマリンガーデンの東屋で、以前地下ダム資料館にいらした川満さんから
宮古島の土、石などの話を聞かせていただきました。
海岸の波に洗われてとがった琉球石灰岩を見たり、インギャー(海際)の潮の流れを観察して解散しました。


結果報告】 宮古島市 友利のあま井

  ● pH     7.7 (アルカリ性)
  ● 鉄     0.05mgFe/L
  ● 全硬度  150ppm
  ● COD   4ppm
  ● 亜硝酸  0.03ppm

(亜硝酸に関しては、宮古島は19ヶ所調査でほぼ5ppmあり、全体的に高いという報告が
宮古島内新聞で発表(11/7付け)されたばかり。
今回の数値は極端に小さく、薬品が上手く溶けなかった感もあるが、次回様子を見ます。)

感 想】
地下湧き水調査により、島の成り立ちを現す水の様子がわかった。
それは、珊瑚カルシウム分由来のアルカリ性水で、硬水であるということ。

水の性質の一つには溶かす力があること。
溶かし込むということは、危険な物質も溶けるものならば水に溶けながら川や海へ運ばれるということ。
土にも染み込むいうこと。地下水へ入り込むということ。
地下水もやがては海へ出て行き雲になり、雨となり又地下水になって行くことの循環を、
島に住む人達みんなで新たに意識したいと感じさせられた湧水調査でした。

次は、湧水の生物やマングローブ観察会なども予定に入れようと思います。
楽しんでご参加、ご協力いただきました皆様に感謝します。
ありがとうございました。


沖九支部

友利のあま井(ガー)
下(ほんの入り口)から撮した写真
どれどれ、実験はじめるか…それにしても蚊がすごい!
次は長袖長ズボンだね、って長ズボン持ってないし!

 

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